先日、アメリカの大学でキャノーラ油が脳に悪影響を及ぼしているという研究結果を発表しました。

 

その内容は、キャノーラ油を摂取し続けることがアルツハイマー型認知症を発症する原因の一つになるというものでした。

 

サイエンティフィック・リポーツより

 

キャノーラ油とはどういった油なのか

 

キャノーラ油は「菜種(なたね)油」のことです。

 

日本ではJAS(日本農林規格)の認定によっていわゆる「サラダ油」の一つとされています。

 

サラダ油というと、なんとなくリノール酸たっぷりの植物油というイメージがある方も多いと思いますが、キャノーラ油はオレイン酸の割合がとても多い油です。

 

おおよそ50~60%くらいがオレイン酸ですのでオメガ9系オイルと言えるでしょう。

 

しかもサラダ油の中ではα-リノレン酸も少しですが含んでいます。

 

そもそも菜種油というのは食用に向いていませんでしたが、カナダの研究者により品種改良がなされたことから食用として広がったようです。

 

植物油(サラダ油)の中ではリノール酸(オメガ6)の割合が低く、あのオリーブオイルと同じオレイン酸の含有量が多いとなれば、健康のためにキャノーラ油をあえて購入してきた人がいてもおかしくありません。

 

しかもオリーブオイルと比較しても価格が圧倒的に安いというのもとても魅力的です。

 

いくつかの国内メーカーのキャノーラ油をチェックしてみましたが、1リットルで500円前後と、圧倒的な安さとなっています。

 

そうなると揚げ物などをたくさん作るご家庭では非常に重宝するでしょうし、カラッと仕上がるというのも魅力の一つのようです。

 

 

キャノーラ油の何が問題か

 

そんなキャノーラ油ですが、今回問題になったのは脳への悪影響について。

 

キャノーラ油

 

脂肪酸の構成を見ると特に健康上問題がなさそうに見えるのですが、どうやら問題はそれ以外のところにあるようです。

 

マウス実験によって出た結果によると、キャノーラ油を食べていたマウスとそうじゃないマウスでは、食べていたマウスの方にアルツハイマー型認知症の原因となる有害な物質から脳を守るためのタンパク質が減少してしまい、その有害物質が脳に溜まってしまっていたとのこと。

 

その結果「学習能力や記憶力の低下」が見られ、更に体重の増加まで招いてしまったそうです。

 

脳の機能が低下したあげく肥満の原因にもなるというのは、なかなかショッキングな結果かもしれません。

 

その他にも血圧やホルモンにも影響するという説もあります。

 

そんなキャノーラ油の更なる健康上への影響について、これからも研究はすすめられていくようです。

 

じゃあ何を使ったらいいのか

 

じゃあ代替えオイルとしていったい何を使えばいいのでしょう。

 

これについて「じゃあ、これを使えば万事解決!」というものはないかもしれません。

 

うちではキャノーラ油はもう何年も購入していませんが、1年前まではグレープシードオイルを中心に使っていました。

 

グレープシードオイルは無味無臭で非常に使いやすいのですが、リノール酸メインのオイルなので今は少し控えています。

 

エキストラバージンオリーブオイルは風味も好みにピッタリで美味しいのですが、何せ価格が高いのと本物を選ぶのが大変というデメリットがあります。

 

そんな我が家は、今は亜麻仁油(加熱OKのもの)とオリーブオイルを中心に使っています。

 

一番良いのは自分や家族の健康に一番必要なオイルを見極めることかもしれません。

 

ただし価格の問題もあるので、良いものでも続けられるかどうかも問題になってきます。

 

そんな中でもやはりリスクがありそうな油は極力控える必要はありそう。

 

今回のような研究結果を見てしまうと、今まで使ってきた人はショックを受けたり怖くなってしまったりしそうですが、パニックになる必要はなく冷静に受け止めて「判断材料の一つ」としてとらえてみればいいのではないでしょうか。

 

どんなオイルでもどんな食べ物でも全ての人に良いというものはないですし、今後の研究結果では思いもよらない悪影響が発見されるかもしれません。

 

どんなものでもリスクは常にはらんでいるということを踏まえて自分で選んでいくしかないのだと思います。

 

リスクを減らすためにも「ばっかり食べ」も良くないんですよね。

 

つい「これがいい!」とか「これはダメ!」という情報に振り回されて極端になりがちですがそれはそれでリスクがあるということ。

 

今回のキャノーラ油についても、なかなか考えさせられるニュースでした。