ちょっと前のニュースで「魚を食べると鬱(うつ)病のリスクが半減する」といったものがありました。

 

このような情報は以前からよく言われてきたことで、その理由としては魚に含まれているオメガ3系脂肪酸、つまりDHAとかEPAなどが脳細胞を活性化するからということらしいです。

 

特にDHA(ドコサヘキサエン酸)は脳の健康維持に必要と言われています。

 

DHAは実際、脳の内部にたくさん存在していますが、脳には通って良い物質を振り分ける、いわば入国審査というか関所みたいな機能があると言われており、DHAはそのゲートを突破できる脂質です。

 

(ちなみにEPA自体は脳に入ることはおそらくできませんが、体内でDHAへも変換されるのでどちらもとった方がいい)

 

そこであくまでも私感ですが、とりあえずDHAやEPAの作用を考えると脳に良いだろうというのは間違いなく、おそらくうつ病に対してもある程度の期待はできるのではないかと思います。

 

ただし過剰な期待は持たない方がいいかと。

 

今まさに重度のうつ病にかかっていらっしゃる方がDHAを積極的に摂り出したからと言って半年後に完治するとかそういったものではないと思います。

 

更に言えば、普段から毎日のように魚を食べている方が絶対にうつ病にならないかと言えばそういうわけでもない。

 

人間の体は千差万別、一つの事だけで体の状態が決まるわけではないのですよね。

 

私も、もしDHAを一定量毎日摂れば半年後に近視が治るよ!と言われたら、きっと一日も休まず嬉々としてとるでしょう。

 

だけど実際は改善する人もいれば、そうならない人もいる。

 

ならなかったとすれば、それはDHAだけの問題ではなくにも何か原因があるのでしょう。

 

じゃあ無駄なのかといえば、決して無駄ではないと思いますが。

 

何も起こらないというのは、とてもポジティブに考えれば「これ以上悪くはなっていない」、「現状は維持できている」と言ったことかもしれない。

 

ただ人は何か事を起こした時には目に見える結果を求めてしまいがちです。

しかもできるだけ早く実感したい。

 

そこで「ああ、やっぱりムダだったなあ」となるのか「目に見えないリスクを減らせているかもしれない」となるのかは人それぞれ。

 

私も「オイル改革」なんて言って、日々オメガ6からオメガ3にできるだけ移行していっていますが、視力が1.5になった!みたいに劇的に改善したわけではありません。

 

ただ受けた健康診断では何も問題なく、毎日元気に過ごすことができている今、こういったことは「超・長距離マラソン」だと思ってやっていこうと決心しています。

 

もう一つ肝に銘じていることは、あまり極端に偏らないこと。

 

「これがイイ!」となると、ばっかり食べではありませんが、そればかりに集中してしまうこともありますよね。

 

でもそうすると今まで受けていた他のメリットを失うかもしれません。

 

例えば、今回のように「魚を食べるといいらしい」→「よし毎日魚だけを食べよう!」となると、もしかしたら肉から受けていたメリットがなくなり今まで感じなかった不調が出てくるかもしれません。

 

「基本は何でもまんべんなく食べる」、その中で「改善したいことを意識したメニューを多目にとり入れる」、しかし「効果を期待しすぎたり急ぎすぎたりしない」ってくらい気長な生活がいいのかなと思っています。

 

もっとも現在、急を要する病気にかかっている方は、こんな悠長なことを言ってられないのでお医者さんの指示にしたがってください。

 

それ以外の方は、健康維持または「防ぐ」といった意味で日々食生活の改善なり運動を実施していけばいいと思います。

 

ただしうつ病の方は「これがいい」と思ってもなかなか行動にうつせないと聞きます。

 

でもご家族の方が徐々に魚料理を多くしてあげるとか、DHA・EPAのサプリが飲めるようでしたら(飲んでいいのか医者に確認してから)さりげなく出してあげるとか。

 

氷の上に乗せた魚

 

 

家族の協力のもと、できることはあるかもしれません。

 

とにかくうつが治るかどうかは別にして、DHA・EPAをとること自体は多くの人にとって、そして心身の健康維持にとって悪いことじゃないとだけは言えると思います。

 

参考文献:DHAびっくりデータ(矢澤一良)、目にも良く効くDHA(鈴木平光)