メリットとデメリットは表裏一体~α-リノレン酸の体内変換の意義

α-リノレン酸の体内変換率が低すぎるという理由でDHAやEPAだけを集中して摂る人がいます。

 

でもやっぱり栄養ってメリットとデメリットの両方を持っていると思うのですね。

 

α-リノレン酸は人間の体内に入りEPA、そしてDHAへと変換します。

 

ですが全てが変換するわけではなく変換率は10~15%と思ったよりずっと低いのです。

やはり魚?αリノレン酸のDHA・EPA変換率は低すぎ?

 

こうなるとやっぱり変換のいらない魚油、つまりDHAやEPAをダイレクトにとった方が良さそうに思えてきます。

 

事実それは間違いないのでしょうけど、いやちょっと待てよと。

 

例えばα-リノレン酸はとらずに「魚油だけ(DHAやEPA)」を意識してとっている人がいるとします。

 

その人がリノール酸をたくさん摂取しているとしたら体内ではどうなるのかなと。

 

α-リノレン酸がEPAに変換する時に使う酵素とリノール酸がアラキドン酸に変換する時の酵素は同じもの。

 

つまり酵素の取り合い(拮抗)をしている状態です。

 

α-リノレン酸を全くとらないとリノール酸からアラキドン酸に変換し放題(!?)になってしまうのではないかって思うのですが実際はどうなんですかね?

 

それならEPAやDHAになれなくてもα-リノレン酸を摂取することによってリノール酸からアラキドン酸に変換する量を減らしてもらう

 

これってとても意味があるような気がしており、以前もそのような記事を書いたことがありました。

変換率だけでは語れない「α-リノレン酸」をとる利益

 

ほら、腸まで届く前に死んだ乳酸菌だって決して無駄ではなく善玉菌のエサになって働くと言うではないですか。

 

このように栄養ってたいていメリットとデメリットの両方を持っていると思います。

 

イイとこ取りしたサプリメントだって量が多ければ体にとってデメリットも出てくる。

 

結局色々なものを食べることによってお互いに欠点を補ったり悪いものをやっつけたりしているのかなと思います。

 

リノール酸、そしてアラキドン酸だって本来は体に必要な脂肪酸です。

 

でもアラキドン酸が多いと色々な弊害が出くるのはよく知られています。

 

その量が多すぎることで体内に炎症が発生し、生活習慣病やアレルギーに繋がっているのではと言われています。

 

これと相反する作用をするのがDHAやEPAであり、つまり炎症を抑えてくれるのですね。

 

ですが敵となる物質(この場合アラキドン酸)の量が多いと負けちゃうわけです。

 

現代人はリノール酸過剰摂取によりそのバランスが崩れている状態です。

 

・リノール酸をできるだけとらない

 

・α-リノレン酸をとる

 

・DHA・EPAをとる

 

リノール酸は必須脂肪酸ですが、ほとんど全ての自然な食材に含まれるので足りなくなることはないと言われています。

 

しかも現代食は圧倒的にリノール酸を摂取してしまう食べ物ばかりなので、意識してとらないくらいの方がバランスが良いかと思います。

 

ここで心配なのは、α-リノレン酸とDHA・EPAを両方とも積極的に摂っているとオメガ3の「過剰摂取」になるのかどうか。

 

どんなものでも「適量」があるのは間違いありません。

 

ただその割合(バランス)が崩れてしまうのが問題なんですよね。

リノール酸だってアラキドン酸だって決して悪者なわけではないはずです。

 

でももしα-リノレン酸とDHA・EPAを両方とるとしたらどの程度の割合でそれぞれとったらいいのかがよく分からないかな。

 

個人によっても違ってきますが、基本的な黄金比率とかあれば知りたいところです。

 

とにかく栄養にはそれぞれ役目(使命)というものがあります。

 

α-リノレン酸とDHA・EPAは同じようですがやっぱり微妙にその役目が違っています。

 

体に良いからと言って「ばっかり食べ」がダメなのも、思わぬ落とし穴を防ぐからとも言えます。

 

 

α-リノレン酸とDHA・EPAの両方を「適量」とる

 

 

あまり専門的なことは分かりませんが、それでもやっぱりα-リノレン酸の体内変換という現象は上記の点で無駄ではないないような気がしています。

 

そしてもちろん油だけではなくどんな栄養にも無駄なものってあまりなく、知らないところでちゃんと働いていたりするのでしょう。