- 投稿 2017/03/24
- オメガ3について

魚が持っているDHA・EPAはいったいどこからくるのか。
ずっと不思議に思っていました。
調べると、そもそも植物プランクトンが持っているα-リノレン酸を動物プランクトンがDHA・EPAに変換し、それをエサにしている魚に溜まっていくという素晴らしい食物連鎖の仕組みを知りました。
そんなプランクトン、たぶん小学生(中学生かも?)あたりで勉強したと思うのですが、なかなか好きな授業でした。
そこでちょっと懐かしく思って図書館でプランクトンの図鑑を借りてきました。
プランクトンって、改めて見るとすごくキレイで気持ち悪い(笑)
そんな中でふとミドリムシに目がいきました。
ミドリムシって、今ではちょっとしたブーム(もう去ったの?)ですよね。
私も何度かミドリムシが入ったヨーグルトとかジュースを買ったことがあります。
↑以前はコンビニに売っていたような気がするのですが・・・。
何度かリピートして購入しました。
「ムシ」ってネーミングですが、決して「虫」ではなく、植物プランクトンの仲間だということ。
ですが鞭毛(ちょろっと伸びているヒゲみたいなやつね)を使ったり身体を伸び縮みさせながら動くこと(ユーグレナ運動)ができると言います。
何でもミドリムシは多くの栄養素を持っていて、今後世界の食料危機が訪れた時の救世主になるかもしれないなんて言われていました。
そんな植物と動物のどちらの特徴も持っているミドリムシですから、もしかしてα-リノレン酸を持っているのではないか、DHAやEPAも持っているのではないかと考えました。
ミドリムシとは「藻」だ
ミドリムシ(ユーグレナ)とは藻の仲間だと言います。
光合成をする植物プランクトンですが、鞭毛を使ったり身体をグネグネさせて自ら動くこともできると言います。
また眼点(赤い点の部分)を持っていて、光合成のために自ら明るい場所に進んでいくと言われています。
淡水に多くいますが海水にも住んでいます。
藻の仲間ですから、大ざっぱに言ってしまえば、私達が食べている海藻(ワカメとか)の仲間というか原型みたいなものでしょうか。
ミドリムシの栄養が凄すぎる!
ミドリムシという生物については何となく分かってきましたが、何と言っても気になるのはその栄養成分です。
するとなんとミドリムシは「59種類」もの栄養成分を持っているとのこと。
しかも私が気になっていた「DHA・EPA」そして「α-リノレン酸」どれもがやはり含まれているようです。
とは言えミドリムシ自体は非常に小さいミクロな生物、プランクトンです。
トータル的な栄養バランスは素晴らしいですが、DHAやEPA、そしてα-リノレン酸だけに特化して小さいプランクトンから大量に摂取できるわけではないでしょう。
ただ、ちゃんとオメガ3系が入っていたことがちょっと嬉しく感じました。
そして中でもビックリしたのが「ドコサペンタエン酸=DPA」です。
DPAって「シールオイル」、つまりアザラシに多く含まれるオメガ3系脂肪酸です。
アザラシを食べるイヌイットの血液サラサラのヒケツで有名になりました。
DPAもミドリムシからとれるなんて思ってもいなかったので、ミドリムシのパワーを改めて実感しました。
これなら、例えば上記のジュースのようなものに亜麻仁油を少しだけ追加して子供や夫に飲ませたら案外すんなり飲んでくれるかも。
そして飲ませる価値もありそう。
ちなみにこのミドリムシ、世界の食料危機を救うだけではなく、バイオ燃料としても有効なのだとか。
ミドリムシからとれるオイルは非常に軽いため、将来ジェット機の燃料として活用が期待されているのだそうです。
スゴイですね、ミドリムシオイルだって。
いつしか人間用の「ミドリムシオイル」も出るかもしれませんね。
DHA・EPA・DPA・α-リノレン酸といったオメガ3をミドリムシオイルによって効率的に摂取できる日が来るのではないかって、素人的な夢を持ってしまいました。
でも、ぜひそうなってほしいと思います。
■参考記事■
ミドリムシと青汁「ユーグレナ・ファームの緑汁」を子供と飲む(感想レヴュー口コミ)
参考文献:ずかんプランクトン(日本プランクトン学会)