油(アブラ)が入っていると食べ物(料理)が美味しくなるワケ

世の中、実に多くの食べ物(料理)に「油脂」が入っています。

 

市販の食品の原材料を見てみると油の入っているもののなんと多いことか。

 

どうもみんな油が好きらしい。

 

油を入れれば美味しくなり油を入れれば売れる!?

 

それにしてもどうして「アブラ=美味しい」と感じるのでしょうか?

 

でも油だけぺろぺろと舐めるわけではありませんよね。

 

つまり食べ物と一緒ってことが鍵なのでしょうか。

 

まずは食材そのものがもつ脂質というものを見ていきます。

 

例えば肉。

 

和牛が美味しいと言われるのは霜降り(脂)だからと言っても過言ではありません。

 

豚肉も脂身の部分に甘味があって美味しいって言われますよね。

 

魚だってそう。

 

マグロの大トロはまさに脂が美味しいってこと。

 

でもアブラってよく「甘味」という表現で言われることがあります。

 

「この肉の脂身、甘いですね~」

 

食レポのお決まりのコメントです。

 

ここらからあるポイントが見えてきます。

 

「甘味」そして「まろやかさ」。

 

油自体が砂糖のような甘味を持っているわけではありません。

 

でも口の中に入れるとほんのり甘さを感じるのです。

 

でも決して糖分の甘さではありません。

 

もしかしたらまろやかさと甘さには何か共通しているものがあるのでしょうか。

 

それとも脳がまろやかさを甘さと錯覚ちしゃうのでしょうか。

 

そう、つまりこの口に入れた時の「まろやかさ」。

 

体温で自然に溶けていく時のまろやかさを人は美味しいと感じるのかもしれません。

 

ボソボソした肉だって油を使って調理すると、食べやすく飲み込みやすくなります。

 

これもまた美味しいと感じる所以。

 

人間というのは単に「甘い」「しょっぱい」「酸っぱい」といった味覚だけではないもう少し深い感覚にも美味しさを感じるものなのでしょう。

 

それがまさに「食感」。

 

アブラってその舌触り・食感といったものにも深くかかわっています。

 

そして全てを包み込んで一つの作品にしてしまう。

 

素材と素材を繋ぐもの。

 

潤滑油と言いますが、まさにその通りなんですよね。

 

角がなくなり丸みを帯びる。

 

アブラで料理と味が完成する。

 

油だけを舐めて「美味しい」って感じることはあまりないんですけどね。

 

風味を楽しむというオリーブオイルやゴマ油だってぺろぺろと舐めることを毎日のオヤツ代りにしている人もいないでしょう。

 

でもあるのとないのでは大違い。

調味料の役割も担っている。

 

加工食品にこれだけ油脂が入っているのも、人がアブラってものを美味しいと感じるからなのでしょう。

 

でも単にまろやかさだけを演出しているわけでもない。

 

例えばクッキーのサクサク感。

 

これもアブラのなせる技!?

 

でもやっぱり人が心地よいと思う食感を演出しているのです。

 

そしてやっぱり最後には口溶け感が決めてとなります。

 

人の体に入ってもスムーズな仕事をしてもらいたいですね。

 

それにはやっぱり良質なアブラをとること・・・でしょうね。