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- DHA・EPAについて

魚のDHAやEPAを効率よくとるために缶詰はとても重宝します。
ですが缶詰というと最近問題になっている環境ホルモン「BPA」(ビスフェノールA)を心配して食べるのをためらっている方もいることでしょう。
一説には日本人は世界的にみてもかなりの量を摂取してしまっているのだとか。
そんな「BPA」を少しでも減らすにはどうしたらいいか、各企業はどういった対策をとっているのかいないのか、調べてみたいと思います。
缶詰に関する以前の記事はこちら↓
BPA~企業の取り組みを見てみる
例えば缶詰を購入する際に、その企業のホームページなどでBPA対策をしているかどうかチェックしてみるといいでしょう。
今回は私が実際に購入している有名メーカーさんのホームページをいくつか調べてみることにしました。
(※情報は更新されることがあるので最新情報は各サイトで確認してください)
まずはマルハニチロ。
「BPA低減とフィルムラミネート技術を採用している」とあります。
フィルムラミネート技術とは、缶の内側にラミネートフィルムを貼ることにより保存性を高めたり食品へのBPA流出防止対策をするということ。
マルハニチロさんは取りあえずBPAに関心を持ち対策を取られているようですね。
次にSSKセールス。
以前は「お問い合わせ」のページに一応「缶詰・びん詰・レトルト食品Q&A」(日本缶詰びん詰レトルト食品協会サイト)へのリンクが貼ってあったような気がしましたが・・・。
メーカーとしての説明や対策は見当たらずちょっとハッキリしません。
そしてはごろもフーズ。
「Q&A」などをチェックしてみましたが、具体的にBPAに言及している箇所を見つけることができませんでした。
ですが「日本缶詰びん詰レトルト食品協会」の副会長は、はごろもフーズの常勤監査役の方となっています。(令和2年10月26日現在)
ということは日本缶詰びん詰レトルト食品協会に名前のある企業さんはBPA対策をした缶を使っているということなのでしょうか。
よく分かりませんね。
とりあえず企業として公式サイトに「BPA」に言及して対策を掲載していたのは上記ではマルハニチロさんでした。
BPAに関しては最近その危険性がだいぶ一般的に浸透してきたので、各メーカーさんでも積極的に対策をしてホームページで公開していただきたいですよね。
それだけでも消費者は安心するし信頼度はかなりアップすると思います。
BPAについて、そして缶詰について何かお知りにならりたい方は以下のサイトが参考になると思います。
できるだけBPAを減らすにはどうしたらいいのか
「BPAフリー」となっている缶詰はあるにはあるようですが、ネットで探してみても残念ながらなかなか発見できないのが現状です。
また一部のBPAフリー缶には「完全」とは言えないものもあるようで、そのあたりの選別が一般消費者には難しくなんとも歯がゆい現状があります。
BPA対策を手っ取り早くしたいなら単純に缶詰やBPAが入っていそうな食品容器を使った食べ物を食べないことです。
ですが現代において完全に排除するのは意外と大変そうですよね。
取りあえず消費者が現実的にできるBPA削減対策としては、やっぱり個々のメーカーに具体的な取り組みをまず聞いてみることだと思います。
急いで缶詰が必要になったわけではないのでしたら、メーカーに問い合わせてから購入しても遅くはないでしょう。
実際にホームページに記載がなくてもしっかりと対策をしていることも考えられます。
また直接消費者ができる対策として、できるだけ日付の新しいものを購入して速やかに食べてしまうといいかもしれません。
(非常食として購入した缶詰は別ですが)
BPAは古い缶詰の方がより危険性が高まります。
缶詰というとつい「保存するもの」「非常の時に食べるもの」というイメージがあり、長期間放置されがちですが魚の缶詰はDHA・EPAの宝庫。
しかも料理いらずでそのままでも食べられる。
もしくはアレンジ料理にも向いていて使い勝手の良い優秀なアイテムなのです。
本当なら日常の食事でも上手に取り入れ簡単にたっぷりオメガ3を摂りたいのが本音。
そのためにも各メーカーさんにはBPA対策をしっかりと実施し、どんどん消費者にも分かりやすくアピールしてほしいですね。
■参考記事■