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- 加工食品の油脂成分を調査

クロワッサンといえばパン生地に主にバターをたっぷり練りこんだパンですよね。
ジュワッと芳醇な風味があふれてきてとても美味しい!
でもどう考えても油がたっぷり入っているのは間違いなし。
(時々胃もたれする・・・)
そうすると気になるのはやっぱり「どんな油がどのくらい」入っているか。
そこで今回はクロワッサンに入っている油についてチェックしてみました。
アレンジしたものも多いクロワッサンですが、ここではまずごく一般的なクロワッサンの油脂量を調査してみたいと思います。
クロワッサンの脂質量と脂肪酸の種類を調査
文部科学省の食品成分データベース
文部科学省の「食品成分データベース」でクロワッサンを調べてみます。
【脂質・・・26.8g(可食部100g中)】
・飽和脂肪酸・・・12.16g
・オメガ3・・・0.22g
・オメガ6・・・2.93g
・一価不飽和脂肪酸・・・8.94g
基本のクロワッサンは主に動物性の「バター」を使用しますので「飽和脂肪酸」の含有量が多いということになります。
またバターはオレイン酸(一価不飽和脂肪酸・オメガ9)も比較的多く含んでいます。
市販のクロワッサンはどう?
市販のクロワッサンの例としてパスコ(Pasco)のクロワッサンをチェックしてみたいと思います。
原材料を見てみると次の通り。
どうやらマーガリンが主流のようですね。
パスコのクロワッサンに使われている「バター入りマーガリン」はブルターニュ産発酵バターが入っているそうですが分類はマーガリンです。
(コストの問題でバターではなくマーガリンを使っているのかな?)
脂質は1個あたり9.8gですがこちらのクロワッサンはマーガリン(植物油脂)がメインですから脂肪酸の構成としてはリノール酸(オメガ6)が多いのではと推測します。
パスコのクロワッサンは私も食べたことがありますが、割としっかりバターの風味を感じましたのでやっぱり原材料を見ないと分からないことがあるということですね。
アレンジクロワッサンはより脂質が多い可能性が
最近のクロワッサンってゴージャスにアレンジしたものがたくさん売っています。
例えばパン生地にチョコレートが練り込んであるものやナッツが表面にトッピングされているものなど。
このようなアレンジクロワッサンはすごく美味しいですが、更に油脂成分や糖分が多くなるのは当然です。
そもそもクロワッサン自体がかなりの脂質量となりますが、脂肪酸の構成は上記のようにバターを使ったクロワッサンかマーガリンを使ったクロワッサンかでも随分違ってくるし、その他の原材料によってかなり変わってくるでしょう。
いずれにしてもクロワッサンは脂質のとても多いパンであることは間違ないので脂質を気にしている人には要注意(!?)のパンです。
まとめ
クロワッサンはあの油っぽさを考えると頻繁に食べるのは考えてしまいます。
(毎日食べているとあっという間に太りそう・・・)
でも時にはパリッとサクッとした美味しいクロワッサンを思い切り味わいたいもの。
どうせ食べるなら何も考えずに楽しみたいので個人的には量や回数に気をつけながら美味しく食べたいと思います。
マーガリンがメインのクロワッサンは割と市販のものに多く「クロワッサンだからバターだろう・・・」と思わない方がいいかもしれません。
人によっては動物性のバターより植物性の油の方が都合が良いという人もいるでしょうし、マーガリンは絶対にとりたくないという人は本来のバターを使ったクロワッサンが良いでしょう。
いずれにしても原材料が見れるようならチェックすることをおすすめします。
■参考記事■