- 投稿 2020/04/23
- オイル日記

トランス脂肪酸と言えば「マーガリン」を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。
私もそんな一人。
かつてはマーガリンをトーストにぬってふつうに食べていたし、マーガリンが入ったお菓子やパンを買うことにためらいなんて皆無でした。
ですがここ数年で多少の知識を得てからはできるだけマーガリンを排除することを決意。
なくても特に困らないと分かってからは、ほぼ購入することはなくなりました。
(加工食品の原材料に関してはあまり排除できていません)
ところで最近感じるのは、世間一般的にトランス脂肪酸は「体に良くないもの」という認知度の高まりです。
そう、かなりみんなちゃんと意識を持ち始めたって感じ。
それにともない最近では「トランス脂肪酸低減マーガリン」を販売するメーカーさんが増えています。
例えば雪印メグミルクの「ネオソフト」。
マーガリンっていうと「ネオソフト」を真っ先に思い浮かべる私ですが、やはりトランス脂肪酸を低減する努力をしているようです。
これを見ると現在「ネオソフト」には「10gにつき約0.08g」のトランス脂肪酸が含まれているとのこと。
1食当りの『ネオソフト』(10g)には、約0.08gのトランス脂肪酸が含まれています。この量は、世界保健機関(WHO)の勧告(「1日当りのトランス脂肪酸摂取量を総摂取エネルギー量の1%未満にする」)の 1/27(0.037%)に相当します。
この量は2004年に販売していたネオソフトに入っているトランス脂肪酸の量(0.8g)の「10分の1」なんだとか。
これはちょっと意外というか純粋にビックリしました。
段階的とは言えかなりの量が減っていますよね。
どうしてこんなに減らすことができたのかと言えば、原材料に「部分水素添加油脂」(PHOs)を使用しなくなったから。
「部分水素添加油脂」は人工的な油脂でトランス脂肪酸が多く含まれているものですが、これを使用しなくなったことから大幅な低減が成功したってことみたいですね。
このような取り組みは雪印メグミルクさんの他に「明治」でもやっています。
明治「家庭用マーガリン類のトランス脂肪酸量低減への取り組み」
そしてたぶんその他のメーカーさんでもやっているところが多いのではないかと。
(時代の流れですからね・・・)
各ご家庭にあるマーガリンのトランス脂肪酸量を公式サイトなどでチェックしてみるといいかもしれません。
「これならマーガリンに対して目くじらを立てる必要ないんじゃない??」って思う方も多いでしょう。
トーストにマーガリンを10g塗って食べるくらいどうってことなさそうな気がします。
そもそも欧米人と比較すると日本人のトランス脂肪酸摂取量はかなり少ないと言われていますしね。
たぶんマーガリンって「目に見える油」ですし実際以前はずいぶんとトランス脂肪酸の量も多かったことから悪い意味で目立っていました。
ですから「マーガリンは食べるプラスチック」とまで言われてしまい・・・。
でもここでどう考えるか。
トランス脂肪酸の量が10分の1になったのだったら気にせずマーガリンを食べるのか、はたまたやっぱり食べないか。
みなさんはどうしますか?
ちなみに我が家では現在マーガリンはなくても特に困らない家庭になっています。
本当に食って習慣ですよね。
ですから今のところ別にマーガリンを再開する必要はないかなって思っています。
あとは家族から「マーガリン買ってこい!」という強い圧力があったらどうするかってことですが、一度だけ購入するかどうするか。
まあ臨機応変にその時考えることにしたいと思います。
まあ結論としてトランス脂肪酸だけを考えると、最近のマーガリンはかなり改善しているってこと。
ただしマーガリン自体が「摂った方がいい油」かどうかは・・・また別の話です。
■参考記事■