サラダ油9種類の脂肪酸をチェック!

日本農林規格(JAS)で規定されているサラダ油は9種類あります。

 

いつもスーパーで何気なく購入している方が多いかもしれませんが、それぞれのサラダ油の脂肪酸構成や特徴などを知っていると今後の参考になるかもしれません。

 

そこで今回は9種類のサラダ油についてそれぞれ脂肪酸組織を確認してみたいと思います。

 

サラダ油とは

 

サラダ油っていったいどんな油なのか、まずはこちらの記事をご覧ください。

近ごろ悪名高い「サラダ油」ってそもそもどんな油?

 

「サラダ油」は「高度に精製している」、「生食できる」というのがポイント。

 

ヨーロッパ人がドレッシングをかけて生野菜を食べていたのをヒントに,大正時代に低温でも固まらない油を開発したのが始まりです。

 

生食、加熱調理どちらにも使えて価格も安いサラダ油、加えてバターなどの動物性脂質の代わりに必須脂肪酸であるリノール酸がもてはやされ大人気になりました。

 

サラダ油の原料となる植物は以下の9種類です。

 

サフラワー(紅花)、ぶどう、大豆、ひまわり、とうもろこし、綿実、ごま、なたね、米(ぬか)

 

なお、かつては落花生油がサラダ油となっていたようですが、現在の区分は「落花生油」か「精製落花生油」となっておりサラダ油には入っていないみたいですね。

 

代わりに「ぶどう油(グレープシードオイル)」がサラダ油に分類されています。

(2018年現在)

 

9種類のサラダ油をチェックしてみよう

 

ここではJASで規定されている9種類のサラダ油の脂肪酸構成を確認してみます。

 

データは「日本食品標準成分表-脂肪酸100g中の脂肪酸組成」を参照。

(試料は「精製油」か「精製油及びサラダ油」となっていますがそのまま使用します。)

 

サフラワー油(紅花油)

 

【ハイオレイック】

・飽和脂肪酸・・・7.8g

・α-リノレン酸・・・0.2g

・リノール酸・・・14.2g

・オレイン酸・・・77.1g

 

【ハイリノール】

・飽和脂肪酸・・・10.0g

・α-リノレン酸・・・0.2g

・リノール酸・・・75.7g

・オレイン酸・・・13.5g

 

ぶどう油

 

・飽和脂肪酸・・・11.8g

・α-リノレン酸・・・0.5g

・リノール酸・・・68.4g

・オレイン酸・・・18.4g

 

大豆油

 

・飽和脂肪酸・・・16.0g

・α-リノレン酸・・・6.6g

・リノール酸・・・53.5g

・オレイン酸・・・23.5g

 

ひまわり油

 

【ハイオレイック】

・飽和脂肪酸・・・9.2g

・α-リノレン酸・・・0.2g

・リノール酸・・・6.9g

・オレイン酸・・・83.4g

 

【ハイリノール】

・飽和脂肪酸・・・10.7g

・α-リノレン酸・・・0.4g

・リノール酸・・・60.1g

・オレイン酸・・・28.4g

 

とうもろこし油

 

・飽和脂肪酸・・・14.1g

・α-リノレン酸・・・0.8g

・リノール酸・・・54.9g

・オレイン酸・・・29.8g

 

綿実油

 

・飽和脂肪酸・・・22.8g

・α-リノレン酸・・・0.4g

・リノール酸・・・57.9g

・オレイン酸・・・18.2g

 

ごま油

 

・飽和脂肪酸・・・16.0g

・α-リノレン酸・・・0.3g

・リノール酸・・・43.6g

・オレイン酸・・・39.8g

 

なたね油(キャノーラ油)

 

・飽和脂肪酸・・・7.6g

・α-リノレン酸・・・8.1g

・リノール酸・・・19.9g

・オレイン酸・・・62.7g

 

こめ油

 

・飽和脂肪酸・・・20.5g

・α-リノレン酸・・・1.3g

・リノール酸・・・35.0g

・オレイン酸・・・42.6g

 

調合サラダ油

 

調合サラダ油とは2種類以上の原材料をミックスしているものです。

 

実際に販売しているものは調合サラダ油が多いのではないでしょうか。

 

リノール酸以外にサラダ油の問題点はあるのか?

 

サラダ油はおおむね価格が安く揚げ物など大量の油が必要な時には重宝しますよね。

 

ですがやはりサラダ油には大きな問題があります。

 

まず基本的にリノール酸(オメガ6)の比率が高めです。

 

ですからハイオレイック種が登場することになります。

 

ちなみにハイオレイック(オレイン酸高含有)は品種改良によって作られます。

本来はリノール酸の含有量が圧倒的です。

(キャノーラ油は品種改良でエルカ酸からオレイン酸優位に改良)

 

だったらハイオレイックのサラダ油なら全て解決するのでしょうか?

 

でもサラダ油の問題は脂肪酸だけではありません。

 

まず精製度が高いということは高温処理によるトランス脂肪酸の発生も気になります。

 

さらに抽出や精製過程で使われる溶剤(ヘキサン等)への懸念、そして原材料は遺伝子組み換えの可能性あり。

 

精製で素材が本来持っていた栄養も激減してしまいます。

 

こうやってみていくとサラダ油は非常に人工的な油って感じがしますね。

 

まとめ

 

サラダ油がどうしてあんなに安いのか。

やっぱり色々とワケがあるということなのかもしれません。

 

改めて見ていくとなかなか考えさせられてしまいます。

 

「サラダ油を使ってはいけません!」と言いたいところですが、やはりいきなり高価な油に変えるのは現実的にはムリ!って人もいるでしょう。

 

でもまずはサラダ油とはいったいどんな油なのかということを理解する。

 

少しづつ意識を改革して徐々にでも減らしていければと思います。