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- 見えない油を減らす献立

鶏の胸肉というのは価格も比較的安く、低脂肪・低カロリー、更に高タンパクということで最近かなり人気が上がってきているようです。
ただしもも肉のようなジューシーさがなくパサパサ・ボソボソといった「食べずらい食感」があることから、苦手という人も少なくありません。
こんな優秀な素材なのに食べにくいために敬遠されがちな鶏の胸肉は、片栗粉をつけるととっても食べやすくなります。
原因は皮?鶏肉の脂肪をチェック
鶏肉のもも肉と胸肉の脂肪酸量を比較してみます。
もも肉(可食部100g中)では「17.45g」、胸肉ですと「15.76g」となっています。
実は双方とも大部分の脂肪は皮にあるため、皮なしで比較してみますと、もも肉は「3.97g」、胸肉は「1.44g」です。
やはり脂肪を減らすには皮をとった胸肉がおすすめですが、もしもも肉を食べるとしても皮をはがすことでかなり脂肪を減らすことは可能なのですね。
ちなみに一番脂肪酸が少ないのはささ身で「0.72g」という低脂肪となっていますが、その分当然ですがささ身は胸肉よりさらに肉が硬くパサパサとしています。
ささ身は繊維にそって細く裂いて他の素材や調味料と和えるとあまりパサパサ感が気にならなくなります。
胸肉に片栗粉をまぶすとツルツルした喉ごしに
パサつく胸肉(もちろんささ身も)には片栗粉をまぶして調理すると、ビックリするくらい喉ごしが良くなります。
ツルっとして喉や口内にひっかかる感じが激減するのでとても食べやすいです。
ボソボソしたままですと、特にお年寄りや幼児にはとても食べづらいものですよね。
喉に詰まらせることがないように片栗粉をまぶすというひと手間だけでかなり食感が改善されるのでおススメです。
こちら(↑)は先日作った「胸肉の甘辛焼き」です。
胸肉の皮をあらかた剥いで適当な大きさにカット。
片栗粉をまんべんなくまぶしたら少量の油でカリッと焼いて、タレと白ゴマをからめました。
胸肉は安いのでたくさん作っておき、数日後の朝食に出したりもします。
子供の大好物ですし、お弁当にもおススメできるメニューです。
今回は甘めの醤油ダレですが、ケチャップやオーロラソース、味噌ダレもよく合います。
油を減らす料理を作る場合、調理用の油を減らすことが重要ですが、そもそも脂肪の少ない素材を選ぶこともポイントの一つです。
その分、他の素材を使ったり調理法を工夫することで食感や風味を良くすることも大事。
片栗粉はまさにそんな素材の一つだと思います。
ツルツルした食感で油が少ない不満が吹き飛びますよ。