【トランス脂肪酸】天然と人工で何か違いがあるのだろうか

今や悪名高い「トランス脂肪酸」ですが、実はトランス脂肪酸には天然のものと人工的なものがあります。

 

そんな天然と人工のトランス脂肪酸には何か違いがあるのでしょうか。

 

ちょっと気になったのでチェックしてみたいと思います。

 

天然のトランス脂肪酸について

 

天然のトランス脂肪酸は主に牛や羊といった反芻動物の肉や乳に含まれます。

 

「反芻(はんすう)」とは簡単に言ってしまえば一度飲み込んで胃ぶくろに流した食料をもう一度口に戻してさらに咀嚼(そしゃく)すること。

 

反芻する動物は胃の中に食べ物を分解・消化するためのたくさんの微生物がいるのですが、その微生物の作用でそもそもシス型だった不飽和脂肪酸がトランス型に変わってしまうのだとか。

 

このため牛や羊はその肉や乳に天然のトランス脂肪酸を持つことになります。

 

ステーキ

 

 

人工のトランス脂肪酸について

 

人工のトランス脂肪酸に関しては今までも何度か記事にしてきましたが、簡単に言うと油を高温で精製したり液体の油を固体化するときに水素を添加することによってシス型からトランス型に変化することで発生します。

 

トランス脂肪酸が多いと言われる主な脂質は、マーガリン、ショートニング、ファットスプレッド、精製したサラダ油などですが、それらを使った加工食品も当然トランス脂肪酸が含まれることになります。

 

チョコチップクッキー

 

 

トランス脂肪酸は天然も人工も同じなのか?

 

トランス脂肪酸にもいくつかあるのは知っていたのですが、自然発生したものと人工的に発生したものには何か違いがあるのでしょうか。

 

そこで農林水産省のホームページをみるとこの疑問に関してほんの少しだけ言及してある箇所がありました。

 

油脂の加工・精製でできるトランス脂肪酸と天然にあるトランス脂肪酸では、健康に及ぼす影響に違いがあるのか、また、たくさんの種類があるトランス脂肪酸の中で、どのトランス脂肪酸が健康に悪影響を及ぼすのかについては、十分な科学的情報がありません。

農林水産省のトランス脂肪酸の説明

 

これを読む限りはまだまだトランス脂肪酸って研究途中って感じですよね。

 

個人的には天然のトランス脂肪酸は特に問題なしって結論だったらいいなあと思ってしまいますが、どうもそういうわけでもないみたい。

(というかまだよく分かっていないって感じですね)

 

天然と人工のどちらも含んだ数値として、トランス脂肪酸はトータル摂取エネルギーの「1%程度」に抑えた方がいいと言われています。

 

でも牛に「胃袋の構造を変えよ!」とは言えないし、少しのトランス脂肪酸のために牛肉をあきらめるよりはやっぱり加工食品を控える方がいいかなと思っています。

 

日本人はトランス脂肪酸の摂取量はまだまだ少ないと言われているし、最近はトランス脂肪酸を低減したマーガリンなども増えてきました。

 

ただし加工食品の「見えない油」には当然トランス脂肪酸も含まれています。

 

この「見えない」ということが油断のもと。

 

加工食品を減らす努力をすることで自然にトランス脂肪酸も抑えられ、一日の摂取量も理想的になるのではないでしょうか。

 

そうすれば安心して牛肉のステーキやジンギスカンを食べることができますよね。

 

参考記事

最近のマーガリン事情~トランス脂肪酸が激減してる!?