- 投稿 2016/10/28
- 加工食品の油脂成分を調査

お菓子を考える時、あまり健康に良いイメージはありませんが、甘いもの好きにとっては無くてはならない嗜好品であることは間違いありません。
私は現在「見えない油」をなるべく摂らないようにと、手っ取り早く市販のお菓子をやめていますが、もともと甘いもの大好き人間なので、ふと無性に食べたくなる時があります。
こんな時、万が一食べるのならやっぱり和菓子がいいのでは・・・と思っています。
理由は油があまり含まれていないイメージがあるから。
糖分に関しては和菓子もかなり入っているでしょうけれど、油脂成分に関しては洋菓子と比較すると少ないように思います。
でも本当のところはどうなのでしょうか。
そこで主な和菓子について油がどの程度含まれているのか調べてみることにしました。
食品成分表で確認してみよう
各和菓子の成分を調べるために「日本食品標準成分表」で脂質を見てみました。
【和菓子の例】(100g中の脂質)
かしわもち:0.4g
あん団子:0.4g
みたらし団子:0.4g
練りようかん:0.2g
磯部せんべい:0.8g
こうみると確かに脂質が少ないのが分かります。
では主な洋菓子はどうでしょうか。
【洋菓子の例】(100g中の脂質)
シュークリーム:11.3g
ショートケーキ:13.8g
ベイクドチーズケーキ:21.2g
ミルクチョコレート:34.1g
ポテトチップス:35.2g
一例ではありますが、おおむね脂質がとても高いようです。
ということは、やっぱり和菓子は油があまり使われないとみていいのでしょうか。
しかし、もう少し細かく調べていくと、そうとも言い切れない和菓子もあることが分かりました。
油が多い和菓子も結構あった
食品成分表をじっくりと見てみると、和菓子の中にも意外と油が多いものがあることが分かります。
例えば、
カステラ:4.6g
げっぺい:8.7g
芋かりんとう:20.5g
南部せんべいごま:10.8g
揚げせんべい:17.5g
かなり脂質が高くなっていますね。
(げっぺいはもともと中国のお菓子ですが、食品成分表では和菓子に分類されています。)
そして洋菓子の中にも脂質が比較的少ないお菓子もあります。
オレンジゼリー:0.1g
コーヒーゼリー:0.0g
マシュマロ:0.0g
マロングラッセ:0.3g
ガム:0.0g
ちょっと極端な例を挙げていますが、このように洋菓子と分類されるものの中にも、かなり油が少ないものもあるということです。
大分類としては「和菓子≒油が少ない」、「洋菓子≒油が多い」ということが言えますが、細かく見ていくと、必ずしもそうとは言えません。
自分が好きな和菓子が本当に油が少ないのか、一回確認してみるといいかもしれません。
ちなみに私はかりんとうが大好きです。
特に芋かりんとうは私の大好物で、一度食べるとなくなるまでやめられなくなるのですが、やっぱり油で揚げているので残念ながら脂質が非常に高いですね。
最近の和菓子は洋菓子とのハイブリッドが多いので要注意!
最近の傾向として一つ注意した方がいいことがあります。
それは一見和菓子なのか洋菓子なのか分からないようなお菓子がたくさん販売されているということ。
コンビニのデザートや各地のお土産品には「これって和菓子なの??」って思うものがたくさんあります。
老舗の和菓子屋さんでさえも、区別が難しいようなものを続々と開発しているように思います。
そんな「和菓子と洋菓子のハイブリッド」には、油がたくさん含まれている可能性があります。
和菓子だろうと思って安心して購入していると、実は見えない油をたくさん摂取していた、ということにもなりかねません。
油を気にして和菓子を選んでいる人は特にご注意ください。